あなたと能のストーリー お客様の物語
能楽堂にいらしている方はどんな方なんだろう?
どんな気持ちで能楽堂にいらしているんだろう?
まだ足を運んだことのない方はきっとこんな疑問をお持ちではないでしょうか。
お任せください✊
実際に足を運んでくださっている方の声をお届けいたします!
令和5年10月22日の橘香会@国立能楽堂にて、アンケートでたくさんの方にお答えいただきました。
誠にありがとうございました。
皆様の声が我々の励みになります。心より感謝申し上げます。
お尋ねしたのはこの2つ、
「能の何に魅かれていますか?」
「能を観る理由は何でしょう?」
です。
アンケート結果
「能の魅力」
- 演目の構成、演劇様式、音、装束、面
- 静寂な雰囲気
- 日本の文学演劇映画の基礎だから
- 役者の成長の様子
- 小さな動きに大きな感情を含む姿
- 観る側のその時の心のあり方で違うものになる
- 人間の心の奥深さを感じる
「能をみる理由」
- 自分の想像力を鍛えられる
- 舞や能楽囃子を聴くこと
- ストーリーに興味がある場合と出演者に興味がある場合がある
- 毎回思い感じることが違い今回のお土産は何かなという気持ち
- 癒し
- 非日常を求めて、心のデトックス
- あらすじ、役者や音楽のどれかが引っかかるものを観る
- 内省的になる、観ると謙虚になる、簡単にわからないから。
- 心が落ち着く、穏やかになる
- 後ろに大自然を感じる
- お母様に勧められて(謡本を買うことも)
- 鬼滅の刃の能を横浜能楽堂で見たので
- 映画「犬王」で興味を持ちました
たくさんの素晴らしいお言葉をありがとうございました。
他にも様々なご感想やご意見をいただきました。
みなさまのご意見を反映し、来年は若い役者の舞台も増やして参ります。
アンケートも随時行い、ご意見にお応えして参りたいと存じます。
この結果をお読みになり、優しい落ち着いた素敵な方が多そうだなあと思われたのではないでしょうか。その通りなのです!安心してぜひ足を運び能楽堂の雰囲気を味わってください。
*不慣れなもので、アンケート用紙に「いただいたお言葉を使わせていただくこともある」と記載しておりませんでした。匿名でお載せしておりますが、もし、私の言葉は外してほしいとお思いの方は問い合わせにてご指示くださいませ。今後、アンケートをとらせていただく場合は注意いたします。
M様の物語
いつも素敵な笑顔で能楽堂にいらしてくださるM様。お話を伺う機会に恵まれました。
かれこれ、25年近いお付き合いになりますが、改めて能を観にいらしてくださる理由をお聞きしたことはありませんでした。
うーん、とよくよくお考えくださり、「祖父の家に能面が飾ってあったんです。」とのお話。
お祖父様は映画監督の吉村公三郎さん!これも25年近いお付き合いの中で初めてお聞きしました!
本当に慎ましやかな方です。
↑ウィキペディアを貼らせていただきました。あまりに華々しいご経歴のお祖父様で、私ごときが素晴らしいと申し上げるのも憚られますが、、素晴らしい。。
少しウィキペディアから引用させていただくと、
「高峰三枝子や『安城家の舞踏会』の原節子、『偽れる盛装』の京マチ子など主演女優の魅力を引き出す能力に定評があり[4]、「女性映画の巨匠」と呼ばれる。」とあります。
また鬼平犯科帳の制作にも携わっていらしたと!それは私もリアルタイムで観ていました(感激)。
そのお祖父様の家に、M様が遊びに行くたびに、飾ってあった能面をなんとなくご覧になっていたそうです。
梅若研能会の定例会ではみどころ講座という事前講座を行なっておりますが、そちらにもご参加くださり、実際に使う能面をご覧になり、お祖父様のお家で見た能面を思い出されたとのこと。
また、お知り合いになった後、飛行機の中で、私の夫の梅若紀長が一部出演している豊川悦司さん主演の映画『必死剣鳥刺し』をご覧になり、能の良さを再び感じられたとおっしゃってくださいました。
(↑またウィキペディアから拝借しました。よろしければ映画をご覧になってみてください。)
他の古典芸能にも足を運ばれるM様ですが、
やっぱり日本の文化を象徴しているのは能ですよ、とありがたいお言葉を頂戴しました。
お聞きしてみないと、お客様の能を観にいらっしゃる背景はわからないものだなあとしみじみ感じました。貴重なお時間をありがとうございました。
Y様の物語
Y様は上記事のM様のお友達で、いつも仲良く観能にいらしてくださいます。
さて、Y様と能の物語を聞いて行きましょう!
Y様20代の頃、お付き合いされていた方(現パートナー様)がフランスへ転勤することになり、それを機にご結婚され、そこから長くフランスでの生活を送られました。
NHKニュースセンター9時のキャスターでお馴染みの磯村尚徳氏がパリ日本文化会館の館長をされていた時代に、
↑磯村尚徳氏のウィキペディアです。(念のため、若い方用に☺️)
能の公演をフランスでご覧になったり、フランスの方から、
日本文化について尋ねられることが多く、
日本人として知らなければ恥ずかしい!という感覚だったそうです。
それで、帰国されてからも自然に能楽堂にも足を運んでいらっしゃるとか。
***我々もワークショップや、公演でパリを訪れることがありますが、
その度にフランスの方の日本好きに驚かされます。
また、アーティストをとても大切にするお国柄なので居心地が良いこと!すごく尊敬されながら生活することができるのです。***
Y様のお話に戻りましょう。
Y様は帰国されてから、フランス人向けに日本語の先生をされたり、何よりもお料理のプロで、出張お料理を提供されています。
美味しそうなお料理の数々。。
今回お話を伺う中でも、さすが精力的にお仕事をなさっている方らしく、能を広めるためのたくさんの提案をしていただきました。
そして、能をもっとたくさんの人に見てほしい!とおっしゃっていただきました。
とても勇気づけられましたし、
大好きなフランスのお話も伺えて、本当に楽しいお時間でした。
貴重なお時間をありがとうございました。
次はあなたにお話を伺うかもしれません☺️
次はあなたのお話を伺うかもしれません☺️
その時はぜひあなたと能のストーリーをお聞かせくださいね。
コメント