日本文化を知りたいと思っても、ちょっと堅苦しい、敷居が高い、と思いがちですよね。
でもそんなあなたにこそ、能は最適なのです。
能はどんな人に向いているか。
友達と優雅なひとときを共有したい人。
ちょっと着物を着て、素敵な午後を過ごしたい人。
現実から遠く離れて、静かな時間を過ごしたい人。
能は激しい演目でも不思議な静けさに満ちています。
昔の人も現代の人と同じように悩み苦しみ、
そして救われていたのだと知ることで、
心が洗われるような気がすることもあります。
また、
海外の人に日本のことを聞かれても、答えられなくて残念だった人。
これから海外で友人を作りたい人。
国際化が進むにつれ、そうですよね。
自分の文化を強く意識させられます。
その日本人の美意識が結晶しているのが能なのです。
世界遺産にもなりました。
そして、
海外からいらして日本について知りたい人。
日本の良さをとことん楽しみたい人。
能を知らずして、日本文化を愉しみ尽くすことはできません。
最早、能に触れるしかしかない。そう思いませんか?
能は日本文化の集大成です。
能を知ることで他の日本文化にも精通することができます。
- 和歌‥一つの和歌を元に作られた演目(一つの劇のことを演目とも呼びます。)も多くあります。
- 歴史‥室町時代に生まれた能。現代も続くその形を完成させたのは観阿弥とその息子、世阿弥です。室町時代、その前の平安時代も題材に取り上げられ、昔の生活を思いを馳せることができます。
- 宗教‥日本土着のシャーマニズム的なものから陰陽五行易経的なもの、仏教、神道、禅、いろいろな要素が含まれています。
- 楽器‥能でしか使われない、能管(笛)小鼓、大鼓、太鼓
- 舞台の仕組み‥鏡の間(シテが面をつける場所)から舞台をつなぐ橋掛(はしがかり)、地と天とを繋いでいるとも言えます。舞台の上はこの世の世界ではありません。
- 装束(しょうぞく)‥装束は古い物は江戸時代のものも現役で活躍しています。 丸帯2本分使った贅沢な唐織から、それぞれの役割に合わせて、絹の美しい衣装が用意されます。
- 面(おもて)‥装束に比べて面は木製で丁寧に扱えば永久に使えます。室町時代(600年ほど前)のものも現役で使われております。
能の素晴らしい点
- 役者から学ぶ、稽古することができる(興味のある方はお問い合わせ欄からぜひご連絡ください。)
- 役者に会える(あちこちで開催されるワークショップや、ご自身で謡、仕舞いを習うことで、直接会って学ぶことができます。)
- 会話に教養がにじみ出る(曲の内容を深く知れば知るほど、宗教や和歌などの知識が得られ、自身の知恵となっていきます。)
- 現実から遠く離れた癒しの場を体験できる(舞台の上は現実の世界ではありません。みなさまが物語に深く入り込めるよう、役者達も精進しています。)
- 生活全てに日本文化の陰を見出せるようになる(ふとした自分の考え方、人の反応、物の作りなど、全て特徴的な日本の考え方が現れていることに気づくようになるでしょう。)
- 友達との社交の場を得られる(一緒に着物を着て、、ーもちろんジーンズでもいいんです。一緒の体験をしてロビーで語り合ってください。)
- 瞑想に近い感覚を得られ、悩みから解放される(繰り返しになりますが、昔の人も同じように悩んでいたんだなと知ることができます。体感していただければわかりますが、音が胸に響き、ゆったりとした時間が流れます。内容も救いのある物が多くそれだけでも心が洗われるような気持ちになります。きっとあなたにとって、なくてはならない時間になっていくことと思います。)
数え上げたらキリがありませんが、ぜひこのブログを見ながら、能を楽しんでください😊
コメント